SF, アムトラック旅行(3日目)

6時過ぎに起き、6:50ごろホステルをチェックアウト。
まだ薄暗いし、場所柄キャリーケースを引きながら歩くのも不安なので、フロントの人にタクシーを呼んでもらった。

アムトラックの駅はサンフランシスコにはない。昔はあったが、地震で壊れてしまい、それきりなくなったらしい。
そのため、サンフランシスコからアムトラックに乗る場合はまずアムトラックのバスで最寄駅まで行く。
California Zephyr の場合は、始発駅 Emeryville までバスに乗ることになる。

ホステルからアムトラックの Ferry Building Bus Station まではタクシーで15分程度なので、もう少しゆっくり出発してもよかったのだが、タクシーを呼んですぐ来るとも限らないので、時間にだいぶ余裕を持つことにした。
結局、タクシーを呼んでもらってから来るまで5分もかからなかった。

タクシーの車内から Tenderloin の地区を眺めていると、あてもなく道端にたむろしている人もいるが、スーツを着て仕事に向かう途中と思しき人もいる。
タクシーに乗るまでもなかったのかも知れないが、慎重を期したということにしておこう。
Tenderloin を抜けると車窓の雰囲気が良くなる。

Ferry Building Bus Station に着いたのは7:05ごろ。
バスは7:50出発予定なので、まだまだ時間がある。
オフィスに行って、係員の兄ちゃんに聞くと、7:45までにバス停(オフィス前の通りに面している)に行けばよいとのこと。

待合室でゆっくりしていたら、バスの運転手らしきおっちゃんがやって来て Emeryville に行く人はいないかと聞く。
合図をすると、そのままバス停まで案内され、バスに乗ってすぐに出発となった。予定より一本早い便に乗ったのかも。
アムトラックのバス

Emeryville までの渋滞もなく、7:30前には到着。
Amtrak Emeryville Station Amtrak Emeryville Station

駅の売店には、ペットボトルの飲み物、温かいコーヒー、本、歯ブラシ、少しの医薬品、トランプなどが売ってあった。
駅の周りには小さな商店(売っているものは不明)が一軒あるくらいなので、必要なものはバスに乗る前にサンフランシスコで買っておいた方が確実。
トイレのドアには鍵がかかっており、使うときは窓口でちっちゃいコイン (token) をもらう。
これをドアの投入口に入れてノブを回すと鍵が開く。

Emeryville に California Zephyr が入ってきたのは9時少し前。発車はほぼ定刻の9:11。
California Zephyr California Zephyr

部屋は004という、シカゴへの進行方向に向かって左側のルーメット。2階。
隣の部屋003にはギターを持った兄ちゃん。途中で乗り継いではるばるニューヨークまで行くらしい。

部屋と通路の間には窓とドアがあり、どちらもカーテンがある。
カーテンにはベルクロがついていて、通路から部屋の中が見えないようにきちんと閉めることができる。
ドアは内側からのみ鍵がかかるようになっていて、食事などで部屋を離れるときは貴重品を持って行く。
車窓にもベルクロ付きのカーテンがあり、これを閉めると夜は真っ暗(外に明かりがないのでそれでなくても真っ暗だが)。

ルーメットは2人まで利用できる(が、2人で使うにはちょっと狭い)。
幅50cmほどの座席が向かい合うように2席あり、夜はリクライニングを倒すとベッドになる。
部屋の上部にはベッドが斜めに収納されていて、これを引き出すと2つ目のベッドになる。
上段のベッドのほうが幅が10cmほど狭い。
California Zephyr Roomette California Zephyr Roomette California Zephyr Roomette California Zephyr Roomette

それぞれの座席の窓側にはいろいろな機器がついている。
両方とも読書灯があり、一方には窓際のヒーターの調節ノブとコンセント (120V)、もう一方には車内放送の音量調節ノブと部屋の照明のスイッチ、アテンダントの呼び出しボタンがある。
コンセントは一口だけなので、電源タップがあると便利。
向かい合う座席の間には折りたたみ式のテーブルがある。
California Zephyr Roomette California Zephyr Roomette California Zephyr Roomette

通路側の壁沿いにはコート掛け(ハンガーが2本ある)と鏡と上段ベッドへ上がるための踏み台。
踏み台はゴミ箱にもなっている。

備品は枕2個、タオル類(大きいタオルと小さいタオルが2枚ずつ)、ミネラルウォーターが2本。
下段ベッドの敷布団・掛け布団は上段ベッドに置いてある。
個室の車両 (Sleeper car) にはデッキにコーヒー・オレンジジュース・ミネラルウォーター・氷が置いてある。
California Zephyr Sleeper Car

Sleeper のトイレは2階に1つ、1階に3つ。2階のトイレは使用中のことがよくあるが、1階に行けば待つことはない。
1階にはシャワールームもある。バスタオルはシャワールーム内に積んであり、小さなタオルは部屋から持って行く。他には石けんがあるだけだったので、シャンプーとリンスは必要。
California Zephyr Sleeper Car California Zephyr Sleeper Car California Zephyr Lounge Car California Zephyr Lounge Car

部屋に入ってほどなくして車掌さんが検札に来た。
チケットを渡して読み取り機でスキャンした後に一言、”You have a problem…… You’re done!” と冗談を散らして隣の部屋に去っていった。小心者なので真顔で言わないでください。

カーアテンダントは PJ という女性。カーアテンダントは車掌さんとは別にいる。
部屋の設備、車内のサービスの説明をしてくれた。
朝食、昼食には予約不要。
朝食は6:30から8:30ごろまで。
昼食は11:30から1:30か1:45ごろまで。
夕食のみ予約が必要で、食堂車の係の人が3時過ぎに部屋まで予約を受けに来るとのこと。

サクラメントから乗ってきたお客さんで、2年前に PJ の乗務する列車に乗ってきたという人がいた。驚き。
頻繁にアムトラックに乗る人らしく、PJ が名前を挙げた同僚も知っているようだ。
世界は狭い。

Roseville に停車したときには、Comcast XFINITY の Wi-Fi が飛んでいた。
Comcast インターネット加入者なら追加料金なしで利用可能。
車内で自分の席に座ったままつながり、接続も安定していた。
約20分遅れで Roseville を発車。

お昼ご飯は正午ごろに。Angus Steak Burger を食べた。
アムトラックの食堂車のテーブルは4人がけになっていて、4人未満の場合は相席になる。
シカゴの手前まで乗る2人と始発から5時間ほどの Truckee で降りるというおじいちゃんと同じテーブルになった。

食後はラウンジカーに行って少し景色を見た。
隣に座った婦人が話しかけてくれた。京都と東京に行ったことがあるそう。
学生でピッツバーグから来たというと、カーネギーメロンに通っているのかと聞かれた。知り合いに卒業生がいるかららしい。
California Zephyr Lounge Car California Zephyr Amtrak Davis Station California Zephyr California Zephyr California Zephyr

4時前にダイニングカーアテンダント(名前は Brian)が来た。
夕食の時間は5:00, 5:30, 7:00, 7:30だというので、7:00にしてもらった。
座席番号と時間が書かれたメモを渡された。
時間になったらアナウンスがあり、このメモを持って食堂車に行くらしい。
California Zephyr

リノ (Reno) でしばらく停車。対向の貨物列車が隣の線路を過ぎて行く。
機関車が4, 5両、貨車は数えきれないほどあり、低速だが通過するのに10分ぐらいはかかった。
貨車をよく見ていると、2段積みになっているコンテナの上段には “TOP LIFT ONLY” と書かれている。
コンテナによって上下段の積載の別があるのかなと思ったが、おそらくはクレーン等で引き上げる際の引上方法の指示だろう(憶測)。
10分強の遅れでリノを発車。

Sparksという、リノの隣の駅に停車した。アナウンスによると警官を乗せるとのこと。

晩ご飯は Herb Half Chicken というもの。
今回はアムトラックの乗員さんと軍に務めていた人と同じテーブルになった。
軍関係のうちの一人は沖縄で従軍していたらしい。素敵なリゾート地だと行って沖縄を気に入っていた。

この食事時の相席がなかなか気を使う。
相手はこちらのことを何とも思っていないのだろうが、黙りこくっているのも良くないしなぁ。
この時相席の3人は昔のアムトラックの乗務員室は今の Roomette の3分の2くらいの広さしかなかったとか、オートローテーション時のヘリコプターは不時着時に6-7Gもの重力がかかるとか話していた。

夜9:31到着予定のネバダ州 Elko に近づいたところで PJ からアナウンスがあり Elko を発車したら今日の業務を終了するとのこと。それ以降はアナウンスもしないので、午前3時過ぎに到着予定のソルトレイクシティで下車するお客さんには、30分ほど前に部屋まで起こしにいくと言っていた。

夜は部屋で小説を読みながら、昨日サンフランシスコで買ったメルローを飲む。
知らない銘柄だが、ワインの味の分からない自分にはこれで十分。
車窓は真っ暗だが沿線には小さな町はあるようで、たまに家の明かりが見えたり煌煌と照る工場の作業灯が過ぎて行く。

トイレで歯磨きを済ませてコンタクトレンズを外す。
蛇口には湯・水の2つのレバーがついていて、レバーを押している間だけ水が出るようになっている。
この蛇口は水量の調整が難しく、少し強く押すだけで、洗面器から跳ね散るほど勢い良く出てくる。
コップがあるので口をすすぐのは少し楽。